社会学部2年ゼミと3年ゼミが、児童養護施設「一宮学園」でフィールドワークを実施しました

社会学部ではフィールドワークが続きます。

千葉県一宮町にある児童養護施設「一宮学園」でフィールドワークを実施して、3年目を迎えます。
まずは初めて施設を訪問した2年辻ゼミの学生8名。事前学習で、入所児童の現況(被虐待率89%)を聞いて驚いた学生たちは、当日に学園のケア部長:加賀孝幸さんの施設案内や説明に改めて理解を深めていました。
午後はたっぷりと子どもと遊ぶ時間。大人との距離を測りにくいこどもたちとのコミュニケーションは、日本人との距離に悩む留学生にとっては当事者的な感覚だったのかもしれません。驚くほど素敵なコミュニケーションをとった留学生たちを、ちょっとどころかおおいに見直しました。

「虐待を受け続けて、愛情をもらえなかったこどもたちは、自分のために時間を費やしてくれる大人を求めている」と加賀さん。留学生が、はからずもそんな大人に合致したのかもしれません。

次は3年辻ゼミの学生、別の日に訪問です。

彼らにとっては昨年に引き続き、2回目の訪問となります。
来年に卒業論文を控える3年生は、児童養護施設に関する各自の「問い」を事前に設定し、その問いについてのデータを収集してから、訪問になります。
当日は、ケア部長の加賀さんに各自の問いについてヒアリングをし、それらのデータでレポートを書く、というのが、卒論を意識したフィールドワークです。

もう顔見知りとなった加賀さんに、活発な質問をする3年生たち。昨年の訪問時と比べると、当たり前のことなのかもしれませんが、成長を感じます。
教室にいては発揮されない「さすが3年生」を強く感じました。学生の雰囲気や反応を見ていると、継続的に施設と関わる成果が出ています。

ヒアリングが終わった後、学校から帰ってきた施設のこどもたちと、少しだけ遊びました。
2回目なので子どもたちも覚えていてくれて、スムーズに遊び相手になります。
壮絶な過去を背負った子どもたちには、理屈抜きにそばにいることができる留学生の方が、案外良いのかもしれません。
オープンな関係が豊かな時間を創っています。

こどもたちから「次はいつ来るの?」「絶対また来てね!」と言われた留学生たち(2年生も3年生も)。
さて、次の行動は? 

快く対応いただいた一宮学園の皆さん、本当にありがとうございました!