比較環境思想研究会にて尾崎和彦先生がご講演

2022年9月30日(金)、第1回比較環境思想研究会(会長:岡島成行)が青森大学東京キャンパスにて行われました。研究会は対面およびオンラインによって行われ、全国から大学、行政、民間団体、学生の方々を含む約20名の方々のご参加がありました。この研究会は環境思想の国際比較を通じ環境問題改善への具体的アプローチを探求することを目標とする専門的ディスカッションの場です。

第1回はゲスト講師の尾崎和彦先生(明治大学名誉教授)より「ディープ・エコロジーの北欧神話的背景 —『巫女の予言』か『高き者の言葉』か」についてご講演いただきました。尾崎先生の50年にもわたる北欧学のご研究からの見識と参加者のみなさんとの熱心な質疑応答によってディスカッションは徐々に深まっていきました。そのために2時間の研究会は時間の不足を感じましたが、今後の研究に対する興味関心が啓かれたところで盛況に終了しました。

アーネ・ネス(Arne Naess)によるディープ・エコロジーの提唱、さらにこの哲学が政治にまで反映されることを日常とするノルウェー人と自然の濃密な関係性については日本との比較も含め、重要テーマになると思われます。

参加者のみなさま、どうもありがとうございました。次回研究会のご参加もお待ちしています。

尾崎和彦先生の著作の一部をご紹介します。