国土交通省荒川河川事務所と連携し、2カ月間荒川について学習

9月~10月にかけて、国土交通省荒川河川事務所と連携して、東京キャンパスの学生たちが、荒川の環境問題や治水・利水、水運の文化や歴史などを学びました。

10月29日・30日に、東京の日大駿河台キャンパスで、「川に学ぶ体験活動全国大会」が開催されるということで、東京キャンパスの2年生(「地域貢献演習」を履修する39名)が大会に参加。そして3年辻ゼミ(5名)は、演習の一環としてエクスカーションの運営サポートをすることになりました。

まずは3年辻ゼミ。

荒川河川事務所の皆さんに「事前に、ぜひ留学生に船に乗ってほしい!」とお誘いを受け、災害対策支援船「あらかわ号」の乗船させていただきました。赤羽の岩淵水門から、小松川の荒川ロックゲート、そして葛西臨海公園まで、たっぷり2時間、荒川の治水や河川管理を学びました。

圧巻は、荒川ロックゲートです。荒川の水面と江東区内水面の約3メートルの水位差を、まるでパナマ運河のように船は通り過ぎます。留学生のリアクションペーパーにも「こうして東京は守られてきたことに驚き」という率直な感想が並びました。

船のゴールは葛西臨海公園。まさに東京キャンパスのために作られたルートですね笑 毎年の定番にしようと想います。

そして「地域貢献演習」を履修する2年生39名は、川に学ぶ体験活動全国大会の1日目(10月29日)に参加しました。

今年の地域貢献演習は、1年かけて街や荒川のゴミ拾いを続け、地域を見つめて地域に役立つことを考えています。地元江戸川区は、荒川や江戸川をはじめ多くの河川や水路に囲まれています。水害や治水・利水を知り、それらを学習活動につなげている全国の事例を知ることは、留学生たちが足元の地域をきちんと見つめる眼を養うことになります。難しい話も多かったかもしれないね。でもよくがんばったよ。おつかれさん!

最後に、10月30日のエクスカーションで、3年辻ゼミの留学生たちは、「荒川ロックゲート通過体験コース」の受付業務を担当しました。すでに事前勉強を済ませている学生たちは実にスムーズに運営サポートをしてくれます。

さわやかな秋晴れと、ツアー客にも誘われて、結局学生も一緒に乗船しました(笑) 荒川ロックゲートには、参加者も興味津々。川面を渡る風がとにかく心地よい日でした。午前中しっかりサポートした学生たち。またひとつ、体験を通して社会から大事なことを身体で学びました。

2か月間、東京キャンパスの学生たちのために献身的な協力をいただいた国土交通省荒川河川事務所の皆さん、川に学ぶ体験活動全国大会の実行委員会の皆さん、今回は本当にありがとうございました。